Running On The Winding Road 20111121

すごく危ないコラム。

20150906

2015.9.6 札幌競馬場
この日、静かに鞭を置いて競馬場を去った男がいた。

藤田伸二


1年間のあたしの競馬生活では、直接お会いしたことはないが
会ってみたいジョッキーだった。

過去の競馬史で、20代でダービージョッキーに成りえた人物は3人しかいない。

武豊
ミルコ・デムーロ
藤田伸二

この3人である。


勝ち気で、曲がったことが嫌いで
でも、ちょっとクズで
しかし、競馬のことになると熱いジョッキーである。
そして、新幹線のぞみを小田原駅で停めた男でもある。
かまぼこが欲しかったのだろうか。


自筆の引退についての書面の字を見て、とても達筆な人だと思った。
内容は、いまの競馬界の仕組みについての悔しさが綴られていた。
物悲しさもあったが
今年1年で、
後藤浩輝
そして
藤田伸二
までもが競馬界から居なくなることに
動揺が隠せなかった。

確かに、最後の方は乗鞍が少なく弱い地方馬などにもよく騎乗していた。
あたしが応援している馬主の方の馬によく騎乗していた。

これを、エージェント制によるものである。
とメディアや競馬関係者は報じたが
エージェント制というものがイマイチわかってないあたしには
なんとも言えないが
あらかじめ、勝つジョッキーが決まっている仕組みなんて必要はないと思う。
それが、公営競馬というなら
それは違う。


騎乗後に、突然
採決委員に、騎乗免許返上届を出して帰ったらしい。
昔のあたしみたいだな。
と笑ったが、
あんた、おっさんやん?(笑)
と、ちょっと吹いた。


生まれ故郷の北海道で
カフェバーを営んでいるらしく、これからはそこで楽しくお話ができるらしい。
しかも、WINS札幌の前にお店があるとか(笑)

現役の時に、お話をしてみたかったが
もう、仕方が無い。


兄貴、楽しい競馬をありがとう。
お疲れさまでした。

ぜひとも、そのカフェバーに行ってみたいものである。


それでは。ごきげんよう。