Running On The Winding Road 20111121

すごく危ないコラム。

20160121

傲慢な態度かもしれないが
いままで34年間生きてきて、自分から人を好きになることがほとんどなかった。
自分から、思いを寄せても
瞬殺でこてんぱんにやられていた。

そんなあたしが、昨年2015年の5月から
ひっそり片思いをしていた。
相手とは、知り合って半年くらいだったけど
話すこともなかったし
接点もなかった。
共通の友達と、彼が話していても
あたしは黙ってぼーっとしていた。
仲良くなることなんて、一生ないと思っていた。

あたしが、彼を気になり出したころ
彼は、あたしを挑戦的な瞳で見ていた。
ライバルでもないし
悪いことをした気もなかった。
でも、その挑戦的な瞳はそらせないくらい
あたしの心に残った。

彼は、写真家を目指していた。
彼の写真を見たこともなかったし
見ることもなかった。
しかし、昨年の6月にほんの偶然で彼の写真を
間近で見た。

あんな態度が悪いヤツが、こんなステキな写真を撮れるのか。。
と、感動して、尊敬の念を持った。
そのときの感情は、明らかに「恋」だった。

秋になって、久しぶりに会ったら
なぜかわからないけど気さくに話しかけられるようになった。
ほんのくだらないことばかり、話していても
すごく遠かった彼の存在が少しは近くなったんじゃないか。
と、軽い恋愛の初期状態になっていた。

気づいたら、よく目が合って
お互いにそらしたり
逆に、見つめてみたり
あたしは、本当に彼を好きになっていた。
初めて、自分で彼に拙いアクションを起こしてみたり
本当に、なにをしていいかわからなくて
クリスマスプレゼントを、投げつけて渡してみたり
レベルは、中学生(笑)


でも、彼をどうしても諦めなくてはならない
事件が起こってしまった。
あたしには、
耐えられなくて
抱えられなくて
好きなのに、なんで?
って思っても
あたしの気持ちは、確実に悲愴的なものだった。
彼には、会える状態じゃなかった。
これ以上、好きになっても報われることはないと思った。
それならば、潔く自分の気持ちを伝えて
もう、会わない。
とLINEで伝えるという姑息な手段を使った。
あっけなかった。

さよならさえ 上手に言えなかった


被写体をカメラ越しで見ている彼の横顔が
大好きだった。
時折見せる、寂しそうな表情
遠くから、見つめてた彼の笑顔
そっけない口ぶり
冷たい態度

でも、打ち解けてからの
彼のまぶしい笑顔や
楽しそうな口ぶりや
全てを見透かされそうな漆黒の瞳に
あたしは、ただ黙って俯くしかなく
気の利いた言葉さえ言えなかった。
気づいたら、笑顔さえ向けられなかった。
好きになりすぎたあたしには
寂しさと
虚しさと
みじめさ
しかなかった。


彼の指とあたしの指を絡めて
一緒の景色を見て笑っていたかった。
彼の隣には、当たり前のようにあたしがいて
笑っていたかった。
彼の理想に近づけなくても
彼のそばに一生いたかった。
ふたりで、その瞬間瞬間を過ごせれば
あたしは
あたしは
あたしは…
幸せだった。


いまは、もう決して近づけない存在。
幸せになってください。
あたしなんか、いますぐ忘れてください。

あなたが
幸せなら
幸せになってくれるなら
あたしは、地球のどこかで笑ってるから。


出会ってくれて、ありがとう。
この広い世界で、あたしを見つけてくれてありがとう。

あなたと過ごした日々は
あたしのかけがえのない思い出と宝物です。


さようなら。